ぐるぐる雑記

ぬーん

『ムーンライト』がつまらなかった…

お題「最近見た映画」

1ヶ月以上前に、アカデミー賞の最有力候補とかなんやらでタイ語字幕のララランドを見たらつまんないのなんので開始40分で映画館を出てしまった。そのとき、「ララランドみたいなイチ候補なんかじゃなくて、最優秀賞だったムーンライトは絶対おもしろい…あきらめんなわたし…」と強く願い、ついに見ましたムーンライト。


アカデミー賞候補作!『ムーンライト』本国予告編

 

「え、めっちゃつまんない。」

 

えええ。こんなに囃し立てられといて?いやいや納得いかないわ。ていうか正規料金の1500円(学生)払っちゃったよ。

…で、わたしなりになんでつまんなかったのか映画中に考えたんですが。

1.主題がわかりにくい

まず、母との関係っていうのがひとつ。次に、ゲイ体験を引きずることがひとつ。いやいや、主題2つとか辛いでしょ。ぼやけてます主題が。どっちかに絞った方がいいよ。しかも2つの主題が対してお互いに関係しあってない。独立した2つの話がぽろぽろとあっちこっちに散らばってて、映画的に流れがない。

2.人間ってこんな単純だっけ?

わかる、センチメンタルな言葉が大切なのはわかる。雰囲気って大事だもんね。でも、人間って「ごめんね」って言われて「いいよ」ってすぐ立ち直るような単純な存在だったっけ?言葉のやりとりはすごーく分かるんだけど、でも感情の動きが全然見えない。赦しまでの人間の葛藤が見えない。センチメンタルな映画なのに、人間の感情の動きが何からも汲み取れないよ。。

 

以上のふたつを踏まえまして、映画とはエンターテインメントだということをどうしても考えてしまう。一緒にいた人が、「クリント・イーストウッドだとどんなに重い内容も引き込んで最後まで見せてくれるのに」と言ってました。テーマの重要性も去ることながら、映画ってまず魅せてくれないと観れない、そうすると否応無しに1500円分の地獄がやってくる。もしくは120分の地獄。

そうするともう自己嫌悪。なんでこれに1500円も払っちゃったかな?アマゾンかwowowか地上波でよくなかったかな、とか色々考えてしまう。

表現は大事だよ、わかる。画のきれいさも大事、わかるわかる。でも魅せる技術が欲しかった。だって映画じゃんか。観客を引き連れていってほしかったんだけどなあ。

 

しかし、今回のアカデミー賞は「・・・?」な感じ。ていうか最近あんまりおもしろい映画に出会えないね。

もう信じられるのはアマゾンプライムだけだよ。